December 31, 2007

OZ生活の締めくくり、シドニーで2年前の自分に会う

syday1


あっという間に大晦日。久しぶりの日本の冬はやっぱり寒い。これぞ本当の冬だよね。一方、オーストラリアは今、夏真っ盛り。2カ月前のシドニーも、既にかなりあたたかかったなー。

ということで、4年にわたるオーストラリア生活の最後を2007年の大晦日に書いて今年(&このブログ)を終わりたいと思います。かなり長いので、覚悟して下さい(笑)。

4年間の締めくくりに選んだのは、出発点のシドニー。2年も住んでいたから、とにかく思い出がぎっしり。そして多分、私が世界一好きな街。あの海に逢わないで、大好きなみんなの笑顔を見ないで、帰国するわけにはいかない。そう思って1年半ぶりにシドニーを訪れました。

再会は、空港に到着早々スタート。空港で働くかつてのクラスメイトVitaと、彼女が仕事にはいる前にちょっとだけキャッチアップ、の予定だったんだけど、なんとわざわざシフトを別の人に代わってもらって、友達の車で空港まで迎えに来てくれて大感激。2年ぶりに逢うVitaは、すっかり大人に変身していてこれまたびっくり。ま、考えてみたら、このセメスターで大学を卒業して、社会に出るわけだから、当たり前か。

Cityのパブで、しばし昔話に花を咲かす私達。と、そこにやって来たのは、次のデートのお相手Betty。彼女は超スパルタ語学学校時代のクラスメイト。大学院を卒業し、無事に永住権も取得。これからの方向性をゆっくり考えるために里帰りして、ちょうどいいタイミングでシドニーに戻ってきたばかり。これまた2年ぶりの再会。

Bettyはとにかく食べっぷりがいい。なので、いつも会えば食べ歩き。アデレードではなかなかお目にかかれない、お洒落で洗練されたインディアンがいいなーと、セントレナーズのQumin(クミン)に初挑戦。

メニューにはオーストラリアでは聞き慣れないものがいっぱい。いろいろ迷って私達がチョイスしたのは、トルシー入り(でも多分、普通のバジル)のマリネードチキン(Tulsi ke tikke)、コールグ風ラムカツレツwithナスのチャトニ(Coorgi erachi chops)、グリーンバナナのダンプリング(Kacche kele ke kofte)、そしてシドニー、いや多分オーストラリアではここだけで味わえる、ロマリ・ロティ(写真右下)。別名ハンカチーフ・ロティという、超薄焼きインディアンブレッドだ。食後のデザートは盛り合わせで。

お腹いっぱいになりすぎて、帰りのバスで無言になってしまうほど、よく食べた。Bettyとは、次はどこで何を食べるんだろうか。彼女の出身地、海南島の精進料理とかいいかもしれない。


翌日は、Cさん&チラ嬢とボンダイビーチ(写真右上)でブランチ。3人で会うのも2年ぶり。まさに「目の前が海」という最高のロケーションでいただく特大ブレックファースト(写真左下はチラ嬢が注文したベジタリアン版)ともお別れかと思うと、やっぱり寂しい。

ブランチの後はあたりをお散歩。いつでもこんな絶景が楽しめるなんて、シドニーの住人が本当に羨ましい。ここ以上に美しいビーチがこの世にはたくさんあるだろうけれど、私にとってはやっぱりシドニーが世界一なのだ(特にノースの小さなビーチはお気に入りがたくさん)。

その夜は波乱のOZライフ初期からの戦友ともいえるMちゃんとディナー。彼女とは4年前、シドニーのシェアハウスで出会った。同じ家に住んだのは本当に短い期間だったのだけど、同い年で誕生日が近いうえに、趣味も似ている彼女は、最初から他人のような気がしなかった。しばしのお別れディナーはMちゃんのおすすめ、クージービーチのモダンオーストラリアン、「Sands on Coogee bistro」。フレンチの修行をした日本人シェフの店で、さりげなく和風テイストを取り入れているところが嬉しい。料理の繊細さもやっぱり日本人ならでは。このお店、もっと早く知りたかったなー。もちろん、デザートまでしっかりいただきました。

新婚のMちゃん、帰りは旦那様が迎えに来て下さった。素敵なパートナーに巡り会ったMちゃんは、とっても幸せそうだった。私もあやかりたいな(笑)

Mちゃん夫婦と入れ違いにやってきたのは、元シェアメイトのギャリー。Mちゃんと出会ったシェアハウスの住人だった。ギャリーとは2年近く一緒に住んでいたので、もはや兄弟のような仲。一見、単なるゴルフ狂のOZ(笑-ごめん)、だけど本当は天才編集者(!?)の彼には、アサイメントで毎回お世話になった。お金持ちになってほしい!と願い込めて、金運を呼ぶクリスタルをプレゼント。帰り際、運転席の前に、大切そうにそーっとその石を置く彼(かなりの巨体です)の姿を目撃。思わずじーんときてしまった。

ヤバい、だんだん感傷モードになってる?!

翌日はシドニー最終日、つまり日本への帰国日。唯一の日本人クラスメイトだったNちゃんと懐かしい店でランチ。ひと回り以上年が違うNちゃん。でも、本当にしっかりしていて、年の差を感じたことはあまりない。働きながら大学に通うがんばり屋さんだ。おまけにセクシーな美人。どうしてだか私の友達は美人揃いだ。

学校の近所にある、ジャージャー麺で有名な中華料理屋へ向かう。ジャージャー麺を一皿ずつ、そして小龍包まで注文したのだけど、あまりに大量すぎてさすがの私も食べきれなかった。でも、苦労を共にした思い出の味を最後にまた食べる事ができて、思い残す事はない。

その後、マーケットシティでお茶して、授業に向かうNちゃんを見送りがてら、学校の方向へ。図書館の前の交差点で別れる。何気なく空を見上げた時、私はその場から動けなくなってしまった。

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シドニーの青い海とみんなの笑顔に会いたかったのは事実。でも、私が本当に対面しなればいけなかったのは、青空に向かって建つこの塔のある風景だった。目の前に現れるまで忘れていた、いや多分、2年間封印していたもの。そこには、もう一つの私の人生があった。

2年前、ある大きな出来事があった。ひょっとしてこれまで生きてきた中で最も苦しかったといえるあの時期、周りの人達に助けられ、どうにかそれを乗り切った。ギリギリの状態の中で、本当によく頑張ったと自分でも思う。この塔を見た時、あの当時の思いが、堰をきったようにあふれてきて、街の真ん中で涙を止めることができなかった。

あのまま、シドニーで勉強を続けるつもりだった。だけど私は、突然現れた新しい道を選んだのだ。転機は、ごくさりげない会話から始まったのだけど、その時、暗闇に強い光が一瞬煌めいたような感覚に陥ったことを今でも覚えている。思えば、私にとっては大事件だった一連の出来事も、この新しい出会いのために起こったことなのかもしれない。大好きなシドニーをできれば離れたくはなかったけれど、選んだ道を全く後悔していない。だってこれが自分の道だと知っているから。


この塔がある風景の中には、2年前のまんまの、もう一人の自分がいた。きっとその自分に会うために、迎えにくるために、最後にシドニーに戻ってきたんだなー。

空港まではギャリーが車で送ってくれた。必ずまた会おうねと約束する。

飛行機に乗りこみ、離陸後もしばらく私は泣きっぱなしだった。「家族と離れるからさみしいの?」と心配そうに話しかけてきた隣の女性。「オーストラリアに4年も住んでいたから、離れるのがつらいんです」と答えたのだけど、でも、よく考えてみると、ここはいつの間にか、心の故郷になっていた。

シドニーの海を眺めながら暮らせたらどんなに幸せかと、時々思う。でも、故郷とは、遠くから想ってこそ美しいものなのかもしれない。というわけで、後ろを振り返らず、来年はまた新しい一歩を踏み出そうと思う。そしてもう一つ心にあること。来るもの拒まず、去る者は追わず。出逢いには感謝するけれど、無理して一緒に歩こうとしちゃダメだよね。縁があれば、いつかまたどこかの時点で近づくこともあるはずだから。

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「イキドナな日々ふつふつ」は一応ここで、一区切りとします。でも、オーストラリアなネタを紹介したい時に、思い出したように更新することもありもしれません。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。

今後は新ブログで、日々のことを綴っていきたいと思います。更新しなきゃ!

tiaradrop at 23:59│Comments(13)TrackBack(0)clip!Sydney | Friend

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この記事へのコメント

13. Posted by ちり   January 09, 2008 13:19
★ゆにこちゃん
明けましておめでとう!返事が遅くなってごめん。
ゆにこちゃんからもらったパステル画、シドニーを引き上げる時に日本に持って帰って、アデレードには最初どこのくらいいるようになるかわからなかったし(ある程度の成績を取らないと先に進めなくない)、何度も送って額が壊れてもいやだなーと思って、日本に置いたままだったんだけど、今、机の前に置いていて、やっぱりいい絵だなー、元気がでるなーといつも思っています。これからも大切にするね。今度同じようなことがあれば、持って行くつもり。ありがとう。
12. Posted by ゆにこ   January 08, 2008 10:53
あけましておめでとう!
いろいろあった4年間なんだね。
私もいろいろあったよ。
一番chiliちゃんが苦しんでいる時に近くにいられなかったけど・・・でもがんばって乗り越えて、良かった!と思い返せるあなたで良かった!

>来るもの拒まず、去る者は追わず。出逢いには感謝するけれど、無理して一緒に歩こうとしちゃダメだよね。縁があれば、いつかまたどこかの時点で近づくこともあるはずだから。

この言葉になんだかじーんと来たよ。
私も最近そんなこと思っていたから・・・

新しいchiliちゃんどうぞよろしくね☆
11. Posted by chili   January 06, 2008 18:17
I really miss mel coz it's freezing here.I wanna fly to AU. hehehe.
10. Posted by dan   January 06, 2008 16:49
back to melb for school. HOT here
9. Posted by chili   January 04, 2008 23:26
Hi,daniel.
How are you?
Wishing you and your family a very Happy New Year!
8. Posted by daniel him   January 04, 2008 22:16
happy new yearrrrrrrrrrrrrr
7. Posted by chili   January 02, 2008 23:51
★チラ嬢
あけましておめでとうございます!
そうだねー、もうすっかり懐かしい話になってしまった。
日本の更新かどうかは不明だけど(笑)、でも今年も一度はそっちに行ければいいなーと思っています。
お互い、頑張りましょう!
6. Posted by チラ   January 02, 2008 08:54
なつかしー。
あけましておめれとうございます。
とりあえずこっちはおしまいなのですね。
お疲れさまでしたよ。
日本の更新楽しみにしております。
シドニー居残り組としてしぶとくがんばりますのでいつでも帰ってきてくだされ。
5. Posted by chili   January 02, 2008 01:57
おお、兄弟達よ!(笑)
なんというか、ノースのビーチ達はいろんな意味でドラマチックなんだよねー。車と運転手を調達しなきゃね。

なんだかマジメな最後になったのですが、多分、後悔してないのは、逆境にあっても最後まで諦めなかったからかもしれません。そしてそれは周りの人達がいろんな形で力になってくれたからこそ、乗り切れたんだなーと改めて感謝しています。

イエスタデイさんも、異国の地での生活はいろいろと大変なこともあると思いますが、でも、家族で支え合って、たくましくて新しいスリランカの女になって下さい(笑-口癖になってますね)

ということで、今年もますますパワーアップしましょう!適当に肩の力を抜きながら。
4. Posted by イエスタデイ伊藤   January 02, 2008 01:20
過去の自分と対面したとき、選んだ道を後悔していないと言えるのは素敵ですね。この4年間本当にいろいろなことがあったのだと思いますが、その分強くたくましくなったchiliさん、素敵だなあと思いました。私もスリランカ生活でいろいろあると思いますが、すべての経験を肥やしにするべく、chiliさんのオーストラリアでの経験に思いを馳せつつがんばりますよ!
そして今年もお互い、さらに良い年にしましょうね!
3. Posted by まいき   January 02, 2008 01:20
あ、「終結」じゃなくて「集結」ね(笑)
最近見直さなさすぎ。
ノースはあまり行ったことないから、chiliちゃんの案内で歩いてみたいわー 
あ、いや、車が必要か。
こちらこそ、今年もよろしくね〜!(一応‥‥。笑)
2. Posted by chili   January 02, 2008 00:41
2008年最初のコメント、ありがとう!
タイミングを合わせたわけでなく、すぼら故にこうなってしまったのよ。でも、考えるといい区切りになったかも。怠けてるのがちょうど良かったのかも。
そうだね、いつでも行けるって気もするんだよね。だけど、ノースのビーチ巡りができなかったのは心残り。
いつか逢いにいかないと。まいきちゃんにも見せたいなー。
改めて、(一応ここでも)今年もよろしく!
1. Posted by まいき   January 01, 2008 23:52
あれま、突然フィナーレが更新されましたね。
新年を迎えたタイミングに合わせるなんて、chiliちゃんが生まれ変わったような気がしたわ〜 スッキリサッパリじゃない?
シドニーでは会いたい人みんなに会えたんだね。
しかしシドニーの青空、なつかしいな。なつかしいけど不思議と未練はない。
いつだって思い出せば心の中にあの風景が広がるからかなぁ。遠いって気がしない。
でももちろん、また生の空気を感じに行きたいけどね。
いつか、終結しましょー!
そして今年開くことになる扉も、楽しみよ。

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