October 17, 2007

秘密にしたい極上のハイティー@Adelaide

hightea

小さい頃からお茶が大好き。苦いお煎茶やお抹茶で機嫌がなおる変な子供だったらしい。大人になってからは、お茶を目的に旅にでることもしばしば。どんなに忙しくても、お茶をゆっくり飲みながら過ごすひとときは大切にしたいなーと思う。

そういうわけで、お茶だけでなく、そこにちょっとしたお菓子やフィンガーフードが加わるアフタヌーンティーやハイティー(あとお茶会もね)という響きにはどうも弱く、噂を聞けばつい足が向いてしまう。優雅な雰囲気&ゆったり流れる時間はまさに非日常。でも、残念なことに、2年前にまいきちゃんチラ嬢と味わったシドニー、某高級ホテルのアフタヌーンティーは今ひとつだったし、去年、メルボルンでクラスメイトのキャンディと試したアフタヌーンもどきも、うーん...といった感じだった。

あまり期待せずに出向いた3度目の「優雅なお茶時間」。場所はHindely St.のThe Apothecary 1878。ワインバー&レストランとして有名な場所なので、ハイティーをやってるなんて全く知らなかった。普段は週に一度、土曜日(from 4pm)だけの限定だけど、今月はTasting Australiaという2年に一度の食の大イベントが開催中なので、13日から20日までの8日間は毎日開催。ということで、ゆっくりできそうな平日に予約をいれて行ってみた。

最強の食いしん坊仲間、キャンディは既に香港へ帰国。普通の食事にならともかく、ハイティーに、それも平日につきあってくれる物好きな友人はいないので、実は今回1人でトライ。1人でもハイティーしてしまう私はやっぱり少々変人かもしれない。でも、1人なのでアンティークのソファーのある窓際の小さなテーブル席を用意してもらえて、ラッキーだった。

待っている間にまずはスパークリングワインを勧められた(別料金)。先述のようにここは有名なワインバー。それもオーストラリアのトップソムリエの一人、ニック・ストックが手がけた店なので、やはりここは試してみるしかないなと注文。きれいに立ち上る泡にしばし見とれる(写真はやっぱり難しい)。そこに登場したのが、鶏レバーのパテ。窓際から入ってくる光のおかげで優しい感じの写真が撮れて満足。パテにはやっぱりお茶よりワイン、頼んで大正解。

頃合いを見計らって運ばれてきたのが、1人用の小さなスタンド。上段はビスケット3種、中はマジパンにフルーツタルト、下段はサンドイッチ2種(卵とサーモン)がおままごとのようにちょこんと置かれている。紅茶はシルバーのアンティークポットで。そしてスコーンは、なんと添えられたデボンシャークリーム&ジャムの容器より小さいお上品さ(笑)

食べきれないくらいの量と驚きの大きさで勝負しがちのオーストラリア(言い過ぎか?)では珍しい、この慎ましいサイズは新鮮だった。この店は、料理もタパスが売りなので、フィンガーフードとはどうあるべきかをよく知っているのだろう。それに、素朴で懐かしい温かさの中に、きちんとした伝統を感じさせる味わいとアレンジは、アンティークなお店の雰囲気にもぴったり合っていて、空間とお茶とフードをトータルで楽しむことができる。それに、「もうちょっと食べたい」というくらいの量が、結局一番いい気分で時間を楽しめるのではないかと思った。

お店自体が、どことなく"秘密な"空気を漂わせているので、普通にお茶しているのに、なんだか魔法の薬草酒でも飲んでいるような気分になれるのも面白い。店内のいたるところにアンティークがあふれているのだけど、中でも薬の瓶が多いので、薬局のようだなと思っていたら、店名である「Apothecary」は昔の薬種商を指す言葉らしい。アデレードのアンティークショップで見つけたという125年前のイギリス製の薬局用キャビネットが店名の由来だとか(店内に置いてある)。そうと知ってたら、室内の写真もいっぱい撮ったのになー。

というわけで、オーストラリア生活最後に出会ったこのハイティー、とても満足できるものでした。もっと早く知っていれば、お茶&アンティーク好きのキャンディと楽しめたのに、ちょっと残念。

刻一刻と近づいている帰国の日。でも、まだ自分がこの国を離れるという実感はないかな。ただ、悔いがないように、しっかり食べたいと思っています(笑)

hightea2
The Apothecary 1878
118 Hindley Street
Adelaide
Tel: +61 8 8212 9099
http://www.theapothecary1878.com.au/ハイティーは毎週土曜日の午後4時〜のみ。料金は1人28ドル。予約制。

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この記事へのコメント

6. Posted by chili   October 23, 2007 23:42
ピットゥって筒に入れて蒸すやつですよね?ケララのプットゥっていうみたいですが、そうなんですかマレー人の料理だったんですが。本、楽しみにしています。
スリランカではストレートティも飲むんですね。いろいろ変化があって、楽しそう。早く行きたいなー。
5. Posted by イエスタデイ伊藤   October 23, 2007 01:20
おお!ぜひスリランカに来てください、お待ちしてますよ。ところでDoreen Allesさんの二冊目の本を読んでいたら、ピットゥはもともとマレー人の料理だったんだそうです。確かケララにも同じ料理がありましたよね。南インド由来の料理かと思っていたので意外です。この本かなり面白いので楽しみにしててくださいね。
ところでお茶ですが、スリランカでもミルクティー用にはかなり濃いお茶を入れます。特に朝のミルクティーには午後に飲むストレートティーの軽く二倍以上の茶葉を使っていれます。ここでは時間帯によってミルクの量も茶葉の量も変える必要があるようです。
4. Posted by chili   October 22, 2007 23:46
おお!スリランカからようこそ!そしてありがたいお言葉、うれしいなー。イエスタデイさんが移住されてから、ますますスリランカに行きたい病が重症化してますよ。ヌラワエリヤには寒かろうがなんだろうが、一度は行ってみたいな。ぜひ一緒にアフタヌーンティーを楽しみましょう。
インドでは、一度、チャイじゃなくて紅茶のみでって頼んだら、ものすごい濃い紅茶が出て来て、ストレードではとても飲めませんでした。チャイ用にいれてるんでしょうね。
3. Posted by イエスタデイ伊藤   October 22, 2007 15:15
そうそう、私もすごく質の良いグルメレポートを読んでいる気になりました。例の件、うまくいくといいですねー。次の満月のポーヤデーにはスリランカからも祈りますよ。そしてここでもハイティーやアフタヌーンティーはどこかで楽しめると思うのですよね。老舗のマウントラビニアホテルとか、それこそヌワラエリヤあたりで。庶民派生活の私には縁のない世界なのですが、機会があれば調べてみようと思います。
2. Posted by chili   October 18, 2007 23:58
今回は久しぶりに立ち上がりましたよ(笑)
実際は、どこか鄙びた田舎風なのよ。だけど、それがいいんじゃないかって思った。ちゃんとした田舎って感じで。イギリスの田舎ではきっとこうなんじゃないかって。まあ、このスコーンの小ささはないだろうけれど。都会だと、どうしてもどこでもコマーシャルぽいというか同じ感じがするので、ここの手作りっぽさはオリジナリティが出てて評価できるな。マジパンって初めて食べた気がするけれど懐かしい味だった。あの手のお菓子は苦手なんでいつもはパスするんだけどね。
だけど、正直、スコーンの美味しさで言えば、去年のフードカンファレンスの時に出てきたものがベスト。アートギャラリーカフェが作ってるんだけどね。いつも食べられないのが残念。
で、今日も美味しいものを食べてしまった。
1. Posted by まいき   October 18, 2007 23:13
おぉ! おひとりさまでずいぶん優雅なお茶会をしましたね。ひとりで写真も撮って、目立ってただろうなぁ〜 もちろん立ち上がって撮ったでしょ(笑)
写真を見てもわかる品のよさ。一瞬メルボルンかと思ったけれど、アデレードなんだよねぇ‥‥。
某料理家が「アデレードに洗練されたものはない」って言っていたのよ。でもあるんじゃない。
それにしてもchiliちゃんの文章、もうすでに帰国後の仕事を見据えてのものに感じました。食を追い求め、世界中で食べ歩きレポートするんだろうな〜 ものすごくイメージわきますよ。
Tasting Australiaの紹介はないのかな。