December 30, 2006

出発まであと1週間!カウントダウンもインド三昧で!?

chapatti
上の写真、もしかすると、もう私はインドにいるんじゃないかと勘違いされる方がいるかもしれませんねー。れっきとしたオーストラリアの家庭の風景(?)ですよ(笑)

前回お伝えした通り、クリスマス時期に合わせてメルボルンに行ってきました。今頃、クリスマスの話題というのも何だかなーとは思いますが、真夏なはずなのになんと雪がちらついたメルボルン。凍える毎日でした。クリスマスに訪れたのは、住民は全員インド出身、それもシーク教徒といういかにも濃そうな一軒。本当なら盛大にカレーパーティとなるはずだったのですが、なんせ大げさじゃなく5分後に何が起こるかも予測不可能な彼ら、おまけにその日はスーパーも閉まっていて冷蔵庫は空っぽ(前からわかってると思うのですが)。ということで作ってくれたのがチャパティ。カレーは残念ながらテイクアウトで(泣)でも、これがなかなかあなどれない一品なのですよ。

chapatti2

すみませんねー。ロマンチックなクリスマスとはほど遠い、はたまた同じ手食系でもWild Funky Blogのイエスタディさんの白く美しい手とは大違いな、なんだかむさ苦しい絵で。でも、このチャパティ、オーストラリアで食べたホームメイドチャパティの中では間違いなくトップレベル!見かけじゃないんですねー、何事も。

がらんとした台所。でも常時レンジにはチャパティ用フライパンのタワ、調理台には生地をのばすめん棒が(但し台はまな板)。私が気がついた時には既に生地は出来上がっていて、器用に丸めて伸ばす段階に入っていました。台に粉をひくのではなく、丸めた生地の方を粉の入ったボウルにつけて、手で回しながら少し大きくしてから、台に置いてのばしていました(写真左)。で、面白いのが焼き方。布(キッチンタオル)で生地を押さえるようにしながらくるくる回して、何度もひっくり返しては同じことを繰り返します(写真中)。生地が生っぽくて膨らまない部分を押さえつけて、火を通してるみたい。焼き上がったら、表面にギーを塗ります。料理とは関係ありませんが、手だけ出演の二人(harry&subi)が右手にしているバングルは、シーク教徒のしきたり。ターバンは巻いてなくてもバングルだけはしてるって人は多いと思う。たいていシンプルなシルバーだったりするけれど、写真左のsubiがしてるタイプは初めて見た。この子はターバンじゃなくてキャップ派でおまけにすっごくオシャレ。ちなみにこのバングルの素材は鉄だそう。

そうこうしてるうちに焼き上がったチャパティはしっとり柔らか。私が作る不格好でごわごわしたチャパティとは別物。肝心の食べ方で?と思ったのは、右手だけでちぎっているのは私だけだということ。彼らは左手も添えていました。そういえば、クルーシド先生もちぎる時には左手も使ってたっけ。オーストラリア生活が長いせい?それとも?

写真右はチャイ。スパイスの定番のカルダモン、クローブ、ジンジャーにフェネルシードを加えたバージョン。パンジャーブ州の実家では、庭からとってきたTulsi(トゥルシ:ホーリー・バジル)の葉を一枚いれて香りを出すそう。いつか飲んでみたいなー。チャイも作り方が面白くて、何度も軽く沸騰にさせては火を弱め、じっくり時間をかけて煮込んででいきます。最後にスパイス類を茶こしでざっとすくって、またもう一度沸騰させて、火を止めていました。この加減はやっぱり長年飲んできた人のものなんだろうなー。水とミルクの量は半々だったけど、十分にコクがあって美味しい。フェネルシードのほのかな香りも新鮮。この家では何度かチャイをごちそうになったんだけど、写真のものはプリンスくんがいれてくれたもの。何度名前を聞いてもただ「プリンス」と答えるだけ。一体、何者!? 王子には見えなかったけれど(笑)

で、別にいいんですけれど、私が帰った翌日、彼らはラムカレーを作ったそうですよ。次回は絶対とびきり美味しいカレーを食べさせるからと言われ、許してあげましたけれど。まあ、チャパティとチャイは基本中の基本なので、かなりの収穫にはなりました。

cocoro

ということで、お次は口直しをどうぞ(笑)
イブの日、別の友人の住むFitzroyにあるcocoro japanese pottery&cafeにふらっと入ってみました。店内は和のテイストを大事にしたモダンなギャラリーといった雰囲気。壁には焼物がずらりと並んでいます。注文したのは、抹茶ラテ。これが思ったより本格&リッチな味わいで大感激。日本に帰ったみたいな気分に。

cocoroのすぐ近くにあるのが、友人の働いているカフェ(店名忘れた!)。朝、コーヒーを飲みに来てと言われ、卵料理が食べたいという私のリクエストで友人の彼(from バングラデシュ)が心を込めて作ってくれたのが、特製スパニッシュオムレツ(写真右)。チリがピリリと効いてます。今度真似して家で作ってみよう。時々スペシャルでバングラデシュのカレーを出すそう。バングラデシュの料理はまだ食べた事がないので興味津々。

今年のクリスマスは、とにかく私にも周りにもいろいろと素敵なサプライズがあり、非常に心に残るものとなりました。クリスチャンじゃない私だけど、ロマンチックマジックともいうべき出来事の連続に、ただならぬ何かを感じました。で、シンプルな"Wish you a Merry Christmas!" の一言が、時にはどんなプレゼントにも勝るということも知りました。やっぱり形じゃなくて心なんだよね。インド出発を間近に控え、そのサプライズがまだまだ続いていて、来年は面白い年になるんじゃないかってワクワク。

実は今回のメルボルン、飛行機のチケットを4回変更した末に辿り着いたもの。変更料だけでかるーくメルボルンの片道分に。やっぱり行くのやめようかと思った時もありました。だけど、あのタイミングでいかなければ出会えなかったもの、起きなかったことがたくさんあり、この展開の末にこの時期に来るべきだったんだなー、やっぱり人生の出来事には全て意味があるんだなーと実感しました。つらいこともあるけれど、やっぱりLife is beautiful!って私は思うな。

来る年が皆さんにとって素晴らしい年となりますように!


tiaradrop at 03:36│Comments(9)TrackBack(0)clip!Melbourne 

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この記事へのコメント

9. Posted by chili   January 01, 2007 07:03
★michiさん
コメント遅くなってごめんなさい。
あけましておめでとうございます!
そうなんですよ、真夏なはずのメルボルンは真冬並みの寒さで、夏服しか持っていなかった私は寒さに震えていました。
この頃、本当に、周りの人からの温かい気持ちに感激することが多いです。もらいっぱなしでは悪いので、自分が周りにとって温かな存在になれるよう努力していきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
michiさんにとって素晴らしい年になりますように。
8. Posted by michi   December 31, 2006 04:00
chiliさん、お久し振りですo(^-^)o
こちら福井は当然の如く、雪模様なのですが、メルボルンでも!?と、かなり驚いてしまいました☆ しかしインド勢の方々には、反って嬉しいかも!?
素敵なX'masを過ごせたようですね♪ X'masと云うイベントをきっかけとして、心で触れ合う事の出来る大切な日々。。。 温かい人たちと過ごせる喜び。。。嬉しいものですね♪♪♪
差し迫ったインドの地でも、chiliさんパワーで愉しく過ごされるのでしょうね♪
また来年も美味しい話題を愉しみにしていますo(^-^)o
7. Posted by chili   December 30, 2006 17:48
★まいきちゃん
ほうれん草のカレー、実は彼らの好物&得意料理。ははは。
ぜひ来てください!(どこに?)テイクアウトのカレーの中にもばっちり入ってた。
ところで、メルボルン裏日記、本当に配信希望ですか?マサラムービー1本分にも匹敵しますよ。覚悟して下さい。イエスタデイさんも!(笑)
6. Posted by chili   December 30, 2006 17:33
★イエスタデイさん
ULUNDUを今、ネットで調べてみたところ、どうやらウラッドダールっぽいですね。ってことはやっぱドーサ!?
発酵はさせないんでしょうか?裏側がふわふわしていませんでしたが?その汁気たっぷりのカレーって酸っぱくなかったですか?たいていはサンバルとココナッツチャトニを合わせます。あ、でも、ココナッツミルク入れてるからチャトニはなしでもいいのかな。
お店で食べるドーサは巨大で折ってあったりしますが、家庭用はチャパティくらいの大きさのようですよ。
源流は一緒な気がするし、ええ、ぜひぜひ合流しましょう!
5. Posted by イエスタデイ伊藤   December 30, 2006 16:29
お、メルボルン裏日記ですか。私も配信希望します(笑)。
4. Posted by まいき   December 30, 2006 15:36
はいはい、おふたりさん、食いしん坊談義に花を咲かせているようで・・・(笑)
なんでもいいのでわたしに食べさせてください。いちばん下の写真の抹茶ラテ、説明を読むまではほうれんそうのカレーかと思っていました(笑)。ほうれんそうのカレーといえば、イギリスのインドレストランで食べたのがマイベストです。chiliちゃん、イギリスにも行ってみる価値あるわよ〜(縁あるんでしたよね)
ちなみに、メルボルン裏日記をわたしに配信してください。お待ちしています。
3. Posted by イエスタデイ伊藤   December 30, 2006 13:25
chiliさん、
W家の長女は、これはインドのチャパティよと言ってましたが、今調べてみたらドーサかも。私がインド料理に詳しくないから気づきませんでしたが、あちらで、ULUNDU PITTY(=Flour)という粉と小麦粉を混ぜてたんですよ。そのULUNDUっていうのが何なのかいろいろ聞いたんだけどわからなくて、ネットで検索しても出てこないし。で、今ドーサで検索したら「ウラッドダールの粉を入れる」と書いてあったので、ULUNDUってこのウラッドダールということでほぼ間違いなさそうですね。ということは、やはりトォーセはドーサ説が有力ですね。でも焼き上がりの姿はチャパティみたいな丸い形してました。いや、もうちょっと厚みがあったな、そういえば。何にしても、やはりスリランカ料理を突き詰めるためには、インドにも行く必要があるということですね。いつかあちらで合流しましょう(笑)
2. Posted by chili   December 30, 2006 12:52
★イエスタデイさん
このチャパティの焼き方、私も今回はじめて見たんです。これまで何人かに教わったものとはちょっと違いました。今、タミル料理の本を見てみたら、ココナッツミルクやタマネギ、チリ、ほうれん草などいろいろ入ったロティが載ってました。でも、なんか違う気がする。で、そのトォーセという言葉の響きから考えてたら、それって、もしかして、もしかすると、ドーサってことはないんですかね?粉は何を使いましたか?生地に練り込むってのはなんとなくパラタっぽい気もするし、それにドーサにココナッツミルクをいれるというのも聞いたことはないんですけど、でも、響きはドーサっぽいなー。タミルだし(笑)
1. Posted by イエスタデイ伊藤   December 30, 2006 11:47
chiliさん、楽しく美味しい滞在だったんですね。
チャパティは、私もステイ先で作ってもらいました。最初タミルの食べ物だと説明され(シンハラ語だと「トォーセ」と言います)、その後作っていくうちにチャパティのことだと判明しました。
タマネギ、カレーリーフのみじん切りを炒めたものを生地に練り込んで、さらにココナッツミルクを入れて手で薄く延ばして焼いてました。焼き方はもっと普通でシンプル。きっとこのシーク教徒の方達のチャパティとは少し違うんでしょうね。
ココナッツミルク入りというのがスリランカらしいというか、南インドの方では入れるのでしょうかね?気になります。合わせるカレーは、汁気タップリのものでした。汁に浸して食べる感じで美味しかったです。
そしてchiliさん、まだまだワクワクが続いてるんですね。この調子でインドでも素敵な体験をしてきてくださいね。よいお年を!

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