June 29, 2006

コアラのいるキャンパスと塩味ワイン

waite

今週から新コース「Food & Wine Techonology」がはじまり、
コース内容の関係上、
キャンパスはcityにあるNorth Terrace Campusから、
丘というか山の中腹にあるThe Waite Campusに。

通学時間も片道1時間から2時間にup。
でも、週に1日もしくは2日のクラスだから許容範囲です。

「とにかくなーんにもない場所だから」
と、さんざん聞かされていたけれど、
私は緑いっぱいのこのキャンパス、かなり好きかも。
なんといっても、海が見える!ってのはポイント高いです。
キャンパス内はユーカリの木がいっぱいで
噂によると、野生のコアラがいるそう。
わざわざ動物園に見に行くほどのコアラ好きではないのだけど、
野生となれば話は別。
木の上の方で寝てるんじゃないかと、
休み時間中に眼を凝らしながらあたりをぐるぐる散歩したけど、
今のところまだ逢えていません。

ワイン関係の学部(醸造学、マーケティング)もあるせいか、
キャンパス内に葡萄畑も見つけました(写真左中央-小さすぎてわかりませんが)。

今日の午後の授業はSensory Evaluationといって、
食品の官能評価について。
テイスティングをはじめる前に行われた講義で、
日本人としてちょっぴり誇らしい話を小耳に。
以前はSweet(甘味)、Sour(酸味)、Salt(塩味)、Bitter(苦味)の4つが
味覚の基本だったけれど、
脂身味、そして日本で発見された旨味が加えられ
現在は6基本味となっているとのこと。
それもUmamiという日本語をそのまま使用。

でも、実際のテイスティングは、4基本味で展開。
ま、ワイン・テイスティングの導入みたいな感じなので無理もないか。
いや、でも、塩味のワインってのは一般的じゃないけどなーと思っていたら、
登場してしまった塩味ワイン。
他にも不自然に味付けされたワインが勢揃い。
しまいには、ボディに影響を与えるとして、
ミルクまがいのものまで現れた(写真右手前)。
味わいの細かい表現や、比較をするために、
何度も口に含まなければならず、
だんだん罰ゲームをやらされてる気分に(笑)

テイスティングというのは、
まさに身体をはった仕事なんだと知った今日この頃。
次週は肉についての授業なんだけど、ちょっぴり不安だなー。





tiaradrop at 23:00│Comments(8)TrackBack(0)clip!School 

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この記事へのコメント

8. Posted by chili   July 04, 2006 22:02
★シャスラーの女王さん
実はこの前、あるクラスメイトから聞かれました。
UmamiとはMSG(化学調味料)なのかと。

私の大好きなフードライター、ジュエフリ−・スタインガーテンは著書「すべてを食べつくした男」の中で京都で味わったすまし汁の素晴らしさについて語りまくっています。でも、それまでの2週間、ずっと日本料理を食べ続けていたから、わかったことなのかもしれない。

今度、ちゃんとだしをとって、みんなに飲んでもらおうかな。どんな感想が出てくるか楽しみ。いや、だいたい想像できるんだけどね。



7. Posted by シャスラーの女王   July 04, 2006 13:35
Umamiについては、西洋の人達は意識していないん
じゃないですかねぇ。
したがって、料理を味わった時にもそこまで
深い味を一般の人は感じず、また説明も
できないと思うんです。
ただし、コックさんとか、ソムリエとか
そういう繊細な味の違いが勝負の人達は
また感じ方が違い、はっきりと違いがわかるのでは
ないかなぁ・・・と思います。

例えば、トコロテンを「ミネラルな味がする」と
解釈するか「無味だ」と解釈するか、これも
人によってですよね。
(たとえが的確か自分でも疑問ですが・・・)
6. Posted by chili   July 01, 2006 01:14
★シャスラーの女王さん
この記事のタイトル、「史上最悪のテイスティング」にしようかって思ったくらい、それはそれは恐ろしいテイスティングでした(笑)
最初は混ぜ物をした水からスタートしたんだけど、
ワインは当然もっと複雑だし、
人間の味覚は、いろんなことで左右されやすい。
でも、だからこそ、面白いんだなーとも思いました。
Umamiについては、西洋では長い間否定されてきたそうだけど、私達日本人と同じように他の国の人もはっきり感じるられるのかなー?その辺も興味あります。
あと、私はコーヒーとか苦いものが結構好きなんだけど、
そういうものが苦手な人より苦味を感じるのに時間がかかるということも、今回わかりました。

今度はちゃんと普通のワインテイスティングがしたい!です。
5. Posted by chili   July 01, 2006 00:57
★ふねちゃん
今回のテイスティングは、ワインを味わうのが目的ではなく、
味覚、嗅覚、口当たりとは何かについて考えてみるというもの。だから、いろいろと恐ろしいものを口に含まされたってわけ。
脂身味って言ってもピンとこないよね。要はFatです。
今のコースはこれまでと全く違うので、ちょっととまどってる部分もあります。
ホリディ、しっかり満喫してね!
4. Posted by chili   June 30, 2006 21:26
★まいきちゃん
6基本味は食品一般についてで、
ワインのテイスティングにUmamiやFatが評価基準に加えられてるってわけじゃあないのよ。で、今回はワインを味わうというより、食品の味をどう舌が感じるかという人体実験みたいな感じ。グラスに顔を近づけただけでなんかカビ臭い薬品みたいな臭いがして、うぇーって感じだった。あと、目をつぶって、鼻をブロックして何か食べさせられたり、得体のしれないエキスが入った瓶を20個くらい嗅がされたり。遠い昔の、理科の実験を思い出したなー。

コアラが本当にいるのかも不明。どのユーカリの葉っぱを食べてるのか、まず調べるべきかも。
3. Posted by シャスラーの女王   June 30, 2006 13:19
またまた、興味をくすぐる勉強を
されていますね〜!

たしかに、ワインは4つの要素の官能で
判断しますが、例えばミュスカデ、シャブリ
のように、ワインにもミネラル感を感じられる
ものは、やっぱり「Umami」の要素も
入ってくると思うんですよね。

ワインは、4つの官能にあてはまらない
微妙なニュアンスがあるので、これがまた
おもしろいところだと思います。

更に、食中酒なので、あわせる食事に
よっても味の感じ方が全く変わって
きたり、シチュエーションによって、同じ
ワインの味がガラっと変化する、という
のも、ワインのおもしろいところの一つだと
感じています。
2. Posted by ふね   June 30, 2006 07:02
あれ、さっきこの記事にコメントした気がしたのですが、記憶が曖昧なのでもう一度…。もし二重投稿になっていたらどちらか削除してくださいませ〜
ふわ〜、ソムリエみたいですねー。ソムリエでも、「ミルクまがい」のテイスティングなんかもやるのかな??
あと、脂身味って初めて聞きました。ベーコンの白い部分みたいな感じなんでしょうか。
キャンパスも素敵で、お勉強してることもすっごく面白そう。
新しいセメスターも楽しくなりそうですね??
はっ、気づけば私も残り約2週間しか休みがありません…!
1. Posted by まいき   June 30, 2006 02:03
相変わらずステキなおべんきょ。
旨味っていうのは、コクってことか?
そこまで意識して飲んだことないから今度チャレンジしてみましょっと。
しかし精進料理の料理人が、日本人の舌は世界一複雑な味を感じ取れるって言ってたよー(しっかり実験にもとずいて)
今度野生のコアラを紹介してね!!!

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