March 27, 2005

オーストラリア、英語"も"留学?!

tiiu先日、とっても刺激的なコメントをいただきました。「ニュージーランドや豪州に英語の勉強に行く人の気が知れない」。わぁーお。 萬庄屋さんの豊富な英語経験から導き出されたこの鋭いご意見から(ありがとうございます)、考えてみたテーマがこれ。「オーストラリアで英語"も"勉強してみない?」。これから、「どこかに留学(あるいはワーホリ)してみたいなー」と思っているあなたに、こんな意見もあるよってことで読んでいただければと思います。あくまで、個人的な意見です。

書く前にまず考えてみたこと。私、英語"を"勉強したくて、ここに来たのかな?確かに「オーストラリアの英語は本当に素晴らしいから学びに行こう!」とやって来たわけではない気がする。じゃなんで選んだの?とさらに自問してみると、一度旅行で訪れて気に入ってしまった、たまたま好きな雑誌がオーストラリアのものだった、とかそんなごく単純な理由。英語を極めてやる!って崇高な目標でなく、何か今までと違った環境、海外での生活を体験してみたい、で、英語"も"勉強できればいいなって、そんな軽いノリかも。いや、最初は半年くらいのつもりが、なんか居心地がよくてこんなに時間が経っちゃったというのが正直なところ。

もしも、各英語圏の英語が、例えば、日本語と韓国語くらい違っていて、映画には字幕がつけられ、小説もそれぞれ翻訳され、会話には常に通訳が必要ということであれば、どの国で英語を勉強するか、ということについて慎重にならなければいけないと思うけど。

実際、私がオーストラリアに行くって話したら、「えー、あんな訛ってる国、うつっちゃうよ」って言われたりもした。でも、逆に、オーストラリア訛りをすぐに完璧に習得できるほどの敏感な人だったら、それってあまり問題にならないんじゃないかな。だって、いまだに日本語訛り、抜けないもんね私。

残念(?)なことに、超コテコテなオーストラリア英語を実際に体験することはかなり難しいことではないかと思う(アウトバックに行けば別かな?)。語学学校では、まず習得できない(逆にそういうコテコテな人に遭遇した時には、めったいにないチャンスだと感激しちゃうほど)。だから、といってもこれは訛りの問題ではないかもしれないけど、大学等に進学して、先生の言ってることはわかるのに、ローカルの学生達が言ってることがどうもわかりづらい、と戸惑うのも日本人だけじゃなく各国から来た新入生共通の悩みだったりする。

ある時期、きれいな発音をしたいと躍起になっていた私。そうしたら、各国の企業で働いた経験のある人がこんなアドバイスを。「ねえ、いろーんな国の人が喋る、いろーんなアクセントの英語をどれだけ理解できるかが、実際役に立つ英語力かもしれないよ」。

オーストラリアは移民の国。国籍は本当にさまざま。日常生活の中で、さまざまなアクセント(それもかなり強かったりする)に遭遇する。でも、これがベスト!という一つの基準を作って、それを全ての人にあてはめるのでなく、いろんな文化、個人のやり方を受け入れるというのがオーストラリアスタイルなのかな、とこの頃思ったり。効率的ではないのかもしれないけど、その大らかさが今までの自分になかったものだなと学ばされたのは確か。

前にも書いたけど、私にとって、英語はコミュニケーションツール。もちろん話すだけでなく、読むこと、情報の選択肢を日本語だけでなく、もっと増やしたかったからというのもある。"もっといろんなことを知りたい"って欲求にそってみたのかな。そういうツールとしての英語のベースになるもの、あるいはとっかかりを作るための語学留学が最初だったのかな。

だから、どういう英語を喋ってる国かってことより、自分にとって気持ちよく生活できそうな場所はどこかと、まず自分の魂に聞いてみたような気がする。どこまでも高く青い空の下、キラキラ輝く海を眺めながら、日本でがっちがちになってた私の頭をほぐしてくれたこの国を選んでよかったって今感じる。でも、それってほんとに人それぞれ、その人にあった英語とのつきあい方ってのがあるもんね。とにかく私の場合、英語を学ぶ(生活)環境ってすごく大事だったみたい。実際、ここに来た当初の恥ずかしいくらい話せなかった状態から、大学に進学することになるなんて、自分でも全く予想してなかったもんね(うちのハウスオーナーも、あまりにひどかった最初を知ってるから、"ミラクルだ"っていつも言うけど)。うれしいおまけ?!と言えないこともない。といってもいまだに格闘の日々だけど。

で、少し話は変わるけど、ここに来て感じるようになったことは、実は日本語の大切さ。日本で生活していた時より、国語(日本語)の辞書を引く機会は多くなった。「どんなに勉強しても、母国語を超えられる人なんていない」と聞いたことがあるけれど、英語の上達のためにも、もっと日本語について知るってこともひょっとしてありなのかなと(これって私なりの解釈ですが)。こんなにも日本語を知らなかったんだと驚くやら反省するやら落ち込むやら。英語を学ぶということは、"言葉"ということについて改めて考えさせれる機会にもなっている気がする。逆に英語で文章を書くようになって、日本語で文章を書く際の意識も少しづつ変わってきた。

と、ここまで書いて、うーん、私の少ない経験から語れることはあまりないと痛感(さんざん書いといて言うのもなんですが)。ここはプロに任せましょう!ってことで、おすすめブログとメルマガをご紹介。

まずは英語に関して。仲良しのトニ子さんが所属するNAATI認定の翻訳家による翻訳会社『A&T Language Services』のメルマガが最近スタート。トニ子さんによる楽しくてためになるシドニーのローカル情報『翻訳家トニ子のシドニー漫遊記(準備中。でもサンプルが見れます)』と、「英語"も"留学」だけでなく、『まじめに英語留学』希望のあなたにもきっと満足いただける英文解釈、英文和訳、翻訳メルマガ『翻訳家による英文和訳講座』の二本立てです。『翻訳家による・・・』を読まれる時には、「ロイヤル英文法を手元に置いておくことをおすすめします」ということですよ。

それから、オーストラリアでのワーホリ、留学全般について。自らの経験を通して熱く熱く語ってくれる、留学エージェント・ナベーロンさんのブログ『ナベーロンの成功留学ノウハウ集』。役立つ情報満載です(勝手におすすめしちゃいました)。

で、最後にちょこっと写真の解説。これは、Jetstarという航空会社の一昨年の宣伝ポストカードなのですが、この超元気な女性、私が大好きな語学学校時代の先生、ティウにそっくりなのです。といってもティウはもうおばあちゃんだけど。彼女に逢えたこと&英語を教わったことは、この国に来て良かった!と感じたことの一つ。彼女自身、ごくごく小さいときにロシアの近くのなんとかって国(やばい、また忘れちゃってる)からの移民。ティウの生まれ故郷のその国は、現在地球上に存在しません。

もしかして、ごく軽ーい気持ちでやってきたオーストラリアって今、"第二の故郷"になりつつあるの、かな?


"ふつふつ"っときたら、ぜひぜひワンクリック!

tiaradrop at 17:31│Comments(9)TrackBack(0)clip!English 

トラックバックURL

この記事へのコメント

9. Posted by chili   March 30, 2005 17:47
トニ子さん、コメントありがと!うれしいわ。
んー、さすが言葉が深いね。そうだよね、言葉ってほんと生きてるもんね。だから楽しいんだよね。
メルマガ、楽しみにしてるよー!
8. Posted by トニ子   March 30, 2005 14:21
chiliさん、私たちのメルマガを紹介してくださって、ありがとうございます。

言葉は生き物。同じ英語でも時とともに使われ方が変わることもあれば、使われている地域によって意味やスペリング、発音が違ったりしますよね。言葉の背景にあるもの−人々の文化や習慣など−が言葉に影響を与えていることを確かめながら言葉を学べば、言語習得ももっと楽しいものになると思います。

メルマガ「翻訳家トニ子のシドニー漫遊記」では、オージー英語ならではの単語や表現も取り上げていきたいと思っています。
7. Posted by chili   March 29, 2005 21:29
コメント、ほんとにうれしいです!
★なべーろんさん
こんにちは。ほんと勝手にごめんなさい。
そう、オーストラリア訛りってなんだかかわいいですよね。
毎日お忙しそうですが、ブログも楽しみにしてます。
ばななちゃん、今頃はもう日本。なんだかさみしいなー。

★南さん
いらっしゃいませ。あたたかいコメントありがとございます!
相互リンクぜひぜひこちらこそお願いします。
私もまた遊びに行かせていただきますね。
シドニー住まい同士ってことで、今後ともよろしくお願いします。
6. Posted by    March 29, 2005 08:40
chiliさん「ユーカリの。。。」の南です。遊びに来ましたぁぁ。
最後までじっくり読ませていただきました。大変興味深いお話でした。

うちの主人は生まれも育ちもシドニーです。
だからもちろんアクセントもOZOZですf(^^;)

でも正直に言えば英語は英語ですし、
国によってアクセントが違うと言ってもそんなに気になりませんでした。

肝心なことは言葉を使うことによって、
お互いの気持ちや考えを伝えることができる喜び、
語学を習得することによって色々な国の人と意思疎通ができるという、
喜びそれがメインだと思います。

だからchiliさんのおっしゃることはごもっともですよね。
よろしければ相互リンクさせていただけませんか?
ただ今オーストラリア関連の素敵なブログを募集中です。
ご検討のほどお願いいたします。









5. Posted by なべーろん   March 29, 2005 08:16
chiliさん、コメントありがとうございました。
しかもご紹介にまであずかり。。。光栄です。

良い記事書かれてますね。実際、思っていたほどオーストラリアの訛ってひどくないです。イメージだけが一人歩きしているというか。。。

しかもそれが僕は好きなんですよね。

毎日忙しく、記事もとびとびですが、今後もがんばりますので、どうぞよろしくお願いします。

ばななさんにもよろしくお伝え下さい。
4. Posted by chili   March 29, 2005 00:50
みんな、コメントありがとう!
★d.jさん
そう、逆に他の国の人から日本について教わる時もあるよね。もっと勉強しよって思う。
リンクははずしておきました。また新しくスタートする時はいつでも言って下さい。

★まいきちゃん
いろんな国の人とコミュニケーションできるようになったってのがやっぱり一番うれしいかも。字幕のこともそうだし。好きなものともっと自由につきあえるようになったって気がするよね。方言って愛しいかもしれない。といいつつ、日本語もつい標準語で話しちゃう小心者です。

★ゆにこちゃん
美しい言葉は、ほんとに気持ちいいよね。
英語の絵本、シンプルなものだったら、原書を一緒に読んであげるといいかもよ。
想像力も広がります。
3. Posted by ゆにこ   March 28, 2005 12:48
>「ねえ、いろーんな国の人が喋る、いろーんなアクセントの英語をどれだけ理解できるかが、実際役に立つ英語力かもしれないよ」。

そうだよね〜・・・
私、これ見て思い出したのだけど、昔エジプト人のビジネスマンが、
イギリス人はCを発音しないから意味がワカラン!と怒っていたよ(笑)
スケジュールがスジュールになったり、スクールがスールになるらしい。
それも、たぶんイギリスの限定された地域の流行り言葉みたいなものかもしれないけど。
だから、勉強して英語を身につけた人のほうが、文法にも忠実だと。
私はあいかわらず英語とは縁遠い生活だけど、ただ最近感じるのが、やっぱり美しい言葉は気持ち良い!
だから、絵本も宮沢賢治や、詩人の谷川俊太郎が訳している絵本などを選んで子供に与えます。
2. Posted by まいき   March 28, 2005 12:39
わたしもこの国にゾッコン惚れて来た1人。
その国を好きになったらその国の言葉を勉強したくなるのは自然の流れなわけで、
それがアメリカやイギリスじゃなくてオーストラリアだった、ってだけのことだよね。
英語で一旗あげてやろうやろう、なんて気持ちもないし、
じゃぁなぜ?って言われたら、旅行や生活で外国人と接して、気持ちを伝えられないもどかしさ、
しゃべれたらもっと世界が広がるだろうな、という気持から。
日本語だって、地方によっていろいろあるけど、通じ合えてるじゃない。
関西弁をしゃべれるオージーを知ってるけれど、日本語で理解し合える喜びはやっぱり大きいよ。
この国で英語を勉強して、英語の映画を字幕なしで理解できるようになったこと、
世界中の友達と意思疎通が取れるようになったこと。それで充分うれしいけどな。
自分の好きなことを好きな環境で勉強できるってことが大事だよね。
1. Posted by d.j.   March 28, 2005 11:37
私の「勝手に第二の故郷」もオーストラリアです♪
海外に出て痛感するのは母国なのに「日本」について不勉強な点。
特に歴史にはてんで弱いので、逆に教えられた時のはずかしさったらないです。
ところで、リンクして頂いた津波被災地支援企画のローズクォーツ、
先日完売しました。ご協力ありがとうございました。
今後、私のサイトでは国内災害の支援をしていく予定です。
今週中には新たなパワーストーンが到着するので
またUPしたらお知らせしますね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔