February 25, 2005

色気より断然食い気、そして中古本を売る最初の日本人

安いテキストブックを求めて、放浪再び。まず、学校の掲示板をチェックするけど、めぼしい収穫なし。めげずに中古テキスト屋へ向かう。うちの学校は建物が街の中に点在しているので、キャンパス間を少し歩くようになるのだけど、途中、歩道脇でビラを配ってる女の子を見かける。これまでは、そういうものを無視してたのだけど、クラスメイトのフローラがビラ配りのバイトをやってるところに遭遇してから、時々、受け取るようになっていた。でもいつもってわけじゃない。pure mindさん言うところの"虫の知らせ"に従ってだ。彼女の方に一瞬目をやったら、走ってこっちにやって来てビラを渡してくれた。何気に見ると、なんと「Cheaper Textbooks」という文字が!それもキャンパス内の古テキスト屋でなく、ブロードウェイショッピングセンターの近くにある全く別のショップらしい。うーん、これは新情報。その名も『texts in the city』。

それにしても、私の見た目はまだ"学生"でもいけるだろうか。走って渡しに来たなんて、そんなに"テキスト探してます!"風に見えるのだろうか。一応、キャンパス内の古テキスト屋にも立ち寄るけど、やはり収穫ゼロ。ビラの店には歩くと10分くらいかかりそうなので、バス使おうかなとちらっと思ったが、また"虫の知らせ"で歩くことに。しばらくすると、誰かが私の名前を呼んでいるのに気づく。振り返ると、フローラと、バニー(クラスメイト。彼女の目はほんとにウサギちゃん系)。テキストを探しに行くことらしい。ビラを見せると、目を輝かせて一緒に行きたいと言う。

辿り着いたその店は一見、本屋らしからぬ佇まい。普通の書店のようにずらっと本が並べてあるのではなく、希望の本リストを作り、それを奥のカウンターに持って行くと、在庫の中から探してきてくれるというシステム。私達が探している本、中古はなかったが、新しいものなら定価の15%offで売ってくれるという。Co-opという学校関係の書籍を主に扱う書店では、会員(入会時に20ドル必要)のみ10%offというシステムだから、それからすると悪くない。さらに、レシートを近くにある『Casey's』というパブに持って行くと、1ドリンクフリー(アルコールOK)になるという不思議な特典付。

この店ではUTSとシドニー大学のテキストを扱っている。ちなみに、私は正確に言うとまだ大学生ではない。いや、確かに大学1年目の勉強をしているのだけど、付属のカレッジに通っている。来年、学部の2年に編入する予定 ("これから"大学生活というブログのキャッチはそっから)。今のコースの期間は8ケ月。それも週休4日なのに、どうして普通に学部に入るより短期間の勉強で大学を卒業できるのかわからない(この国のシステムはいろいろと謎だらけ)。まあ、私にとっては全く新しい分野の勉強をするので、留学生向けに丁寧なサポートをしてくれるこのコースはちょうどいい。テキストも学部とは微妙に違うらしい。こんなに中古テキストの入手が難しいのも、一つはそのせいかもしれない。

フローラとバニーと共にCasey'sで休憩。学校外で偶然出会うと結構仲良くなれるもの。いろんな話をする。すると、「使ったテキスト売るのってチャイニーズの学生ばかりで、日本人はそんなことしないよねー。掲示板には一つも日本人の張り紙がないもの」とフローラ。単に人口比率が違い過ぎて目立たないだけだと思うけど(1対20くらい?)。「でも、私は売るつもりよ」と言うと、「それじゃあ、あなたが最初の"中古本を売る日本人"になるのね」。なんだーそれ。皆、勝手に日本人幻想を抱いてる。そういえば、食べ歩き友達のベティ(チャイニーズ)は私の食べっぷりを見て、「あなたって珍しいわよねー。普通、日本人ってキレイな格好して、化粧がうまくって、ブランドものばかり持ってて、あんまり食事にお金かけないというか、小食なんだとばかり思ってたわ」と言う。そして、そういうところがつきあいやすいんだというが、うーん、それって褒め言葉?これからは少し、女っぽくならなければ。でも、本は売るけどね。貧乏留学生のために。

それにしても"虫の知らせ"、ますます面白くなってきましたってことで、ご報告代わりのトラバです。古い記事でもいいんでしょうか。

★texts in the city
257 Broadway, Ultimo
phone:9571 8755
http://www.textsinthecity.com.au

tiaradrop at 16:11│Comments(0)TrackBack(0)clip!School 

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